≪許すな 「憲法改定」≫

[K]さんの街頭訴え(抜粋)

政府自民党は、突然の岸田総理の退陣宣言、政治資金パーティーの裏金問題を明らかにせずに責任も取らずです。そして今度も怪しい顔ぶれが一斉に総裁選に立候補です。まさに国民置き去りの政治の中で、ここのところにわかに勢いづいてきたのが「憲法改正」の動きです。

8月になって岸田総理は最後の置き土産とばかりに、党の会議で「緊急事態条項」、自衛隊の明記について今月中に議論をまとめるように指示したと報道されています。マスコミ各社の世論調査支持率が1割から2割と低迷する岸田首相がなぜこの改憲に躍起になっているのでしょうか?

影響力が弱った最高権力者であっても、緊急事態条項というこの魔法の杖を得られるシステムを導入したかった、という思惑が見え見えです。

 緊急事態条項という言葉だけを見ればなんとなく私たちは「災害が起きた緊急事態に政府や公共機関が対対応しやすくなる」という印象をもたれるかもしれませんが、これはまやかしです。 到底認めることができない恐ろしいものです。

自民党がめざす「緊急事態条項」では、大規模災害が起きた際に、これは緊急事態である、という宣言がなされると憲法の効力が停止され、権力者のやりたい放題ができてしまうのです。国会議員の任期は延長され、三権分立が失われ、国会は国権の最高機関ではなくなり、選挙も実施されないまま権力者の独裁が続いてしまうのです。 これは歴史的にもあるように第二次世界大戦前、世界で最も進んだ憲法とされたワイマール憲法の下でナチスドイツが長期にわたって独裁を続けてこられた大きな理由は「全権委任法」だったのはよく知られています。

これと同じようなことをやろうとしているのです。
かって麻生太郎さんが元副総理だったとき「ワイマール憲法もいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あのナチスの手口を学んだらどうかね」と発言し問題になりました。これが自民党の本音です。うかうかして黙っていたら私たちは戦前への道に引き戻されてしまいます。

2024/9/7