≪日本国憲法は世界の歴史の本流≫
[I]さんの街頭訴え
ロシアのウクライナ侵攻をめぐっては、国連総会緊急特別会合において、ロシア軍の即時撤退とウクライナでの永続的な平和などを求める決議案の採決が行われ、141か国が賛成して採択されました。決議案は「武力による威嚇や武力行使による領土の獲得は合法と認められない」としています。
憲法第9条は「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と書いています。
一方、パレスチナ問題では、国連総会の緊急特別会合で、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、153か国が賛成、採択されました。憲法は「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有すること」を確認しています。また、国連安全保障理事会は今年3月、パレスチナ自治区ガザ地区での即時停戦を求める決議案を可決しました。安保理が停戦の決議案を採択したのは、昨年10月に紛争が始まって以来初めてのことです。
世界は大国による逆流があるとしても、牛歩のごとくではありますが確実に動いています。これが世界の本流ではないでしょうか。そして日本国憲法はこの世界の本流をさらに推進しその行く手を照らす灯台のようなそんな存在ではないでしょうか。
しかし、憲法は理想であって現実的でない、という人もいます。 しかし、みなさん自分の周りを見てみてください。「元始、女性は太陽であった」と書いた「青鞜」から110余年、「女工哀史」の時代から、今や女性は政治的自由のみならず「ジェンダー平等」や「機会均等」を求めていろんな分野で大いに活躍しているではありませんか。
憲法の精神は「絵にかいた餅」ではありません。みんなが声を上げ行動するならば必ずつかみ取ることができる「現実の」ものなのです。なかでも9条は「世界の宝」ではないでしょうか。
ところが、こともあろうに岸田政権はアメリカの「ポチ」になり「大軍拡」を推し進め、「憲法改悪」の策動を強めています。しかし私たちはアメリカではなく「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」のです。
私たち「天草9条の会」は「世界の宝である憲法9条」を高く掲げ、岸田政権が推し進める「大軍拡」「戦争する国づくり」を許さない、という声を隅々まで広げ、ともに行動してくださることを切に訴えるものです。
2024/7/6